検査も治療の一環という考え方。 医療費控除とPCR検査

コロナ禍、なかなか終わりが見えませんが…

税務面からは、やっぱりおカネで解決できる方法を探りたいなあということで。

今回は所得税のオフシーズンに、あえての医療費控除ネタを続けます笑

 

PCR検査の費用はいくらかかるか

検査費用については下記の2パターンに分かれるようです。(2020/8/16時点)

<一部負担:保険適用>

医師が必要と判断した場合に行う検査は、保険適用となり検査費用自体は無料のようです。

ただし「医師が必要と判断」するための初診料について保険適用の一部負担が発生します。

初診料は1,000円~2,000円程度のようです。

参考・厚労省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00004.html#Q5

<自費負担>

 たとえば旅行・帰省の前に念のためPCR検査を受けたい

(陰性であることを証明したい)というニーズもあります。

その場合には保険適用とはならず検査費用が全額自己負担となります。

 

検査費用については病院等によってまちまちですが

20,000円~40,000円が相場となっているようです。 

検査費用は医療費控除の対象になるのか??

では本題、医療費控除についてです。

これも一部負担・自費負担とに適用範囲が分かれるのではないかと考えています。

<一部負担:保険適用>

医療費控除の対象になると思われます。

医師が必要に応じて行った、コロナ肺炎の治療の一環として考えられるためです。

<自費負担>

コロナ陰性の場合には対象とならないと思われます。

あくまで予防などという位置づけのためです。

(自費なのでこれを認めると所得控除の格差原因にもなります)

ただし陽性となった場合には、治療の一環として医療費控除の対象となる可能性ありです。

 

自費負担についての根拠としては、

健康診断や人間ドックの取り扱いを類推適用しています。

www.nta.go.jp

PCR検査=治療に先立って行われる診察と同様、という考え。

ただし、この辺りはまだ正式見解は出ていない模様です…

確定申告までに見解が出ない場合、

実際に医療費控除を検討される方は最寄りの税務署等までお問い合わせください。

  

こーいうところがツイッターで盛り上がって、

明確になったらうれしいですね。

他に検討すべきことに注力できますので。

 

 

今時点で言えることとしては、

検査費用の領収書などはちゃんととっておいたほうが良い、ということ。

 

 

それでは。