「セルフで防ぐ」のがベスト。医療費控除とマスク-2
今回はこちらの記事の続きです。
セルフメディケーション税制の問題点⇒要件が分かりづらい
医療費控除とセルフメディケーション税制の違いはこんなイメージです。
制度の対象や金額面での違いもありますが、手続き面での大きな違いは
予防接種や健康診断の受診など健康のための一定の取組が必要ということです。
もちろん領収書の保存や確定申告が必要ということもありますが、
手間の違いとしてはこれだけ。
なお予防等の取組みをしたことを証明する手続きは別途必要です。
証明方法をカンタンにまとめると、
・インフルエンザ予防接種→領収書を提出でOK
・がん検診・定期健診・メタボ診断→結果通知書か、健診管理者から証明書をもらう
公式には厚労省からのフローチャートがありますのでご参考まで。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000143635.pdf
申告するといくら還付されるか?…手間のわりには効果は微妙?
セルフメディケーション税制適用でいくら還付されるか?についてもまとめます。
正直かなり多めに医薬品費を書いたつもりですが…こんなものです。
予防接種3,000円⇒医薬品費は3万円でトントン。(年収400万円の場合)
あと私も勘違いしていましたが、
予防接種や健康診断費用は控除対象にならないのです(医療費控除も対象外)
とはいえ申告はしないと還付もありません。さて、いかがでしょう?
コロナ対策グッズは?
現状の法律では、コロナ対策のために購入したマスクや消毒液は対象になりません。
なぜなら、対象となるのは「スイッチOTC」などに限定されているから。
マスクも対象にするとか…しないんでしょうね。
前回もご説明しましたが、不公平感をなくす工夫が必要です。
あれ…転売規制は…?
再度の緊急事態宣言をすべき、などという声も多いですが、個人的には
もっと個々が感染対策を徹底できるような環境整備をしたほうがよいかなって。
つまり、セルフで防ぐのがベストでは?ということ。
セルフメディケーション税制、改正の好機かなと。
と思っていたらこんな記事を見つけました。
医薬品業界に限らず、がんばってほしいですね。
それでは。