税務報酬の決め方-番外編 LTV(Life Time Value)分析してみた
1か月ぶりとなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
早速ですが、今回はこちらの記事の続き?のようなものです。
LTV(Life Time Value)分析とは
こちらの書籍の内容の一部をまるっきり参考しています。
LTVを直訳的に言えば「人生で得られる価値」といったところでしょうか?
詳細は書籍を読んでいただければと思いますが、
私は1顧客との長い付き合いのなかで得られる利益を、正確に出すための分析
と現状では理解しています。
税理士的なLTV分析(一般的な損益分析との違い)
では今までのような「収入と変動費・固定費」で導くような
損益分析(損益分岐点分析)の考え方と何が違うか?ですが、例えば
・商品(サービス)ごとの利益を出すこと
・その顧客との付き合いはどの程度継続できそうか?(そのために何が必要か)
・付き合いのなかでのコスト・リスクをあぶり出すことができるか?
といった要素を加味することでしょうか。
お試しLTV分析モデル
少し前置きが長くなりましたがここからは実際の分析方法を少しご紹介します。
まずは分析シートを。
二重線より上が収益分析、青字部分は入力データ。
特に青色部分が手打ちで決めていくところです。
顧問料や時間単価は前記事で概要説明しているので省略しますが、
税理士ならでは項目として以下のようなものがあります。
・想定顧問期間はひとまず5年
→税務調査までの目安期間(前の調査~次の調査までの期間)としています。
調査が来た=顧問が終わる、ということは稀ですが、
契約見直しの目安としても5年くらいがいいかなと。
また大企業であれば(調査の頻度が多いので)短くなりがち、
というのも税務調査期間=想定顧問のイメージと合いそうです。
・税務コストは売上÷1万円としてみました。
→売上1億円の会社で、延滞税等負担額が10,000円としてみました。
本税で10万円位の追徴になるので…これは解約かもですね(;^_^A
こうしてみると、決算報酬15万円は妥当なのか?とか
月次顧問料あれば決算料は安くできるか?など、
改めて考えさせられるなと思いました。
(↑の分析では5年で70万円程度の粗利益ですからね…)
年間作業時間とか入れてみたら人材募集とかにもつかえるかも?とか
まだまだアイデアが湧きそうですが、今回はこの辺りで。